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製品紹介

NS-PET

NS-PETは、当社独自製法のPET樹脂を押出方式でキャリア基材にラミネートコートした積層材です。PEやPPと同様に、熱融着性を持つ低温ヒートシール性PETです。キャリア基材の片面はもちろん、両面に押出コートも可能。PETの利点である耐熱性、非吸着性、保香性などの特長を合わせ持ち、多彩な用途に活用できます。
また、キャリア基材としてはPETフィルムや紙の他、易接着層を設けることで異基材プラスチック材へも押出コートが可能です。

FEATURE

NS-PETの特長

ヒートシール性を持ち、約120℃で融着が可能

押出コート層は、低温ヒートシール性を持っており、押出コート層同士の他にも汎用A-PETと融着します。
押出コート層同士や汎用A-PETに対しては120℃程度からのヒートシールが可能であり、PEやPPといった市販のポリオレフィン系のシーラントフィルムと同等の低温シール適性があります。
ヒートシール強度は、押出コート層の厚さにより変わります。たとえば押出コート層20μmの場合20N/15mm程度、30μmの場合30N/15mm程度の強度^※1が得られます。
なお、以下のグラフは代表サンプルの実測値であり、補償値ではありません。

※1：代表サンプルの測定結果の一例として

優れた耐熱性、耐油性で電子レンジでの使用も可能

PEやPP等の汎用ポリオレフィン系のシーラントフィルムと比較して耐熱性に優れます。PEの場合融点は95～130℃、PPの場合168℃で、電子レンジの設定温度によっては加熱時、溶けて穴が開くことがあります。しかしNS-PETは融点が250℃であり、レンジでの加熱でも溶けることはありません。
また耐油性にも優れ、揚げ物のような油分の多い材料の包装資材として、豊富な使用実績を持っています。

■NS-PET製袋の電子レンジでの過熱テスト

NS-PETの袋にコロッケ3個を入れ、電子レンジで加熱実験。

保香性、耐薬品性、低吸着性にも特性を発揮

臭気が透過しにくい性質のため、香りの強い食品等の包装資材として使用できます。珈琲や紅茶など嗜好品の風味も保持できます。
また一般的なシーラント層の場合、医薬品・化粧品に含まれる薬効成分・香料などは、時間の経過と共に汎用シーラント層へ吸着されますが、NS-PETは吸着が極めて少なく、内容物の本来の効能を可能な限り保持できます。